暗号化型ランサムウェア「WannaCry」の対策について

先週末よりニュースや新聞などで報道されておりますように、暗号化型ランサムウェア「WannaCry」による
被害が世界的に広がっているとのことです。

このランサムウェアは、コンピュータに保存されているファイルを暗号化し解読できなくします。
その上で、暗号化を解除するための「身代金」を要求します。

こういったソフトの被害に遭わないためには、特別な対策が必要というわけではありません。
これまで案内した対策を行っていれば回避することができます。

ランサムウェアについて(チェックボックス vol.137)

コンピュータをウイルス感染から守るには(チェックボックス vol.138)

改めておさらいしますと、下記の通りです。

・Windows XPやWindows Server2003など、サポートが終了しているOSを使わない。

→Windows 7やWindows 10などのサポート対象となるOSを使いましょう。

・Windos Updateで最新の状態に保つ。

→マルウェアやウィルスはOSの既存の脆弱性を悪用します。

・ウィルスソフト対策をインストールし、定義ファイルを最新の状態に保つ。

→ウィルス対策ソフトはすでに「WannaCry」の対応を終えています。

・出元のはっきりしない添付ファイルを開かない。

→添付ファイルがウィルスに感染している可能性があります。

・定期的にファイルをバックアップする。

→万が一、被害に遭いファイルが暗号化されてしまった場合に備えましょう。

「WannaCry」はファイル共有で使われている仕組みに含まれる脆弱性を悪用していますが、
一般的な社内LANであれば、ルータを経由してインターネットに接続しておりますので、
感染するリスクはほとんどありません。ただし、社外で感染したノートPCを社内LANに接続して
しまうと、他PCへ感染が広がるリスクがあります。

万が一、ウィルスやマルウェアの感染が疑われる場合は、他PCへの感染を防ぐため、
すみやかにLANケーブルを外すなどしてネットワークから遮断の上、弊社までご相談ください。