新入社員向け ITリテラシー講座

会社でパソコンやスマートフォンを利用する際、ITマナーに関しては普段以上に注意しなければなりません。
新入社員の皆様はもちろん、これまでパソコンやスマートフォンを利用し業務をされている方も、改めて会社でのITマナーについて考えてみましょう。

会社内でやってはいけないこと及びITマナー

会社情報をSNSやブログに投稿しない

業務上知り得た情報や取引先との写真を勝手に投稿するのは止めましょう。
何気ない発言が、企業にとって深刻な被害をもたらす可能性があります。

▼社員のTwitterの発言により顧客情報漏えい事例
(株式会社センチュリー21・ジャパン / 2016年1月8日)

  • 社員として発言には責任を持つ。
  • 会社の定めるSNS利用のガイドラインやポリシーに従いましょう。

私用の端末に会社のメールアドレス設定や顧客情報の登録は行わない

私用のパソコンやスマートフォンなどの端末に、会社のメールアドレスの設定や顧客情報(連絡先など)の登録、業務上で撮影した写真の保存を、会社に無断で行ってはいけません。盗難や紛失により、悪意ある第三者に渡った場合、社員や会社のお客様まで被害が拡大します。

  • 会社のルールを確認したうえで、使用しましょう。
    ルールが不明な場合は、事前に必ず管理者に確認を取りましょう。
  • メール1つ、電話番号1つにしても重要な顧客情報であることを意識し、管理に努めましょう。

個人のクラウドストレージに業務データを保存しない

近年、DropboxやGoogle Driveなどのクラウドストレージサービスの普及により、誰でも簡単にデータをクラウドに保存できるようになりました。

ただし、個人のクラウドストレージに業務データを保管してはいけません。
個人のデータと業務上のデータが混在することにより、誤操作でデータが流出してしまう危険性が高くなります。

  • 業務データは、会社で定められている適切な場所に保管するようにしましょう。
  • 会社のパソコンに私用のアカウントでログインするのは止めましょう。

メールの添付ファイルの開封、URLのクリックを安易に行わない

身に覚えのない、または差出人に心当たりのないメールの取り扱いには注意しましょう。
近年、添付ファイルの開封やメール本文のURLクリックによるウイルスやランサムウェアの感染、金融機関や企業などを装った詐欺メール(フィッシングサイト)による被害が増えております。

▼マイクロソフトを装った不審なメール

  • メールの取り扱いには十分注意しましょう。
    少しでも不審な点があれば、添付ファイルを開封したり、URLをクリックしたりする前に管理者に相談しましょう。
  • ウイルス対策ソフトは常に最新の状態にアップデートしておきましょう。

今回紹介した内容は、会社でのITマナーの一部です。
会社では、1人1人の行動が会社全体に影響を与えます。
たとえ1人の不注意だったとしても、会社の顧客情報が外部に流出すれば、当然ながら会社の信用や信頼は大きく失われます。
その危険性を常に意識し、社員として責任ある行動を心がけましょう。